正月は三が日とはいいませんが、元旦くらいは雑煮を食べますよね?雑煮以外にもきな粉モチ、焼いて海苔を巻いたり……ニッポン人はモチが大好きです。
ところが、わが家の同居人ときたら
「オモチ、大嫌い、いまどきオゾーニなんかもパスしていいんじゃない、要らないよ」
などと平然といい放つのです。
何とも恥知らずな反日分子!! そんな輩と同居してるんですぞ、情けない。
もちろん、断固たる反撃を加えて(ホントは哀願して)、ニッポンの食の伝統を死守し(ホントは辛うじて)、今年の元旦も私(だけ)は、「モチ三個入りのお雑煮」を食べることができました。
反日分子がつくった雑煮ではあっても、雑煮自体は美味しい。モチ四個でもいけたな。
さて、海外のニュース・サイトにもモチ(rice cakeってか)にまつわる記事が一つ、二つありました。
一つは英国の「ガーディアン」の記事。モチが喉に詰まって起こる窒息事故を伝えるものです。
なるほど、海外の目からすると「何でまた、老人や子どもにかくも危険な食品を供するのか」と不思議なのでしょうね。
もう一つ見つけました。アメリカの「ワシントン・イグザミナー」の記事(For luck in the new year, skip the mochi and try prosperity soup | Washington Examiner)。
こちらのほうは、何とも不思議な食品であるモチやそれを食する日本の正月の食文化を紹介するものです。
大晦日の年越しそばなどにも言及していますし、モチによる窒息事故についても触れています。
しかし、基本的には文化相対主義の視点からモチという不思議な食べ物を紹介するという記事に仕上がっています。
ヒマなので、「ガーディアン」のほうの記事を意訳します(ウソばっかりでしょうから、原文を読んでくださいね)。
反日分子たる同居人から、以下のような警告を浴びている身としては、この記事、ちょっと他人事ではないんですよ。
「アンタ、喉にモノ詰まらせるくせあるみたい、オモチ、食べないほうがいいよ」
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新年を祝うこの時期、日本では少なくとも6名の方々が喉を詰まらせて死亡しました。伝統的な粘っこいコメのケーキ(モチ)を食べたことが原因です。
日本のメディアによると、犠牲者は70歳から95歳の高齢者たちです。この週末に自宅でモチを喉に詰まらせて窒息死しました。その他に18名が入院し、そのうちの5名は重体です。
噛み下しにくいコメのケーキ(モチ)は、伝統的に年明けの最初の数日の間、スープ(雑煮)として食卓を飾ります。これが、毎年、何人かの命を奪うのです。
消防当局はお年寄りと幼い子どもがモチを食べる際には、一口サイズにして食べるようにと警告を発しています。でも、例年、多くの人々がアドバイスを無視し、しっかり噛まずに飲み込んでしまうのです。
喉に詰まったモチを取り除くには、背中を強く叩くことやハイムリッヒ法などがあります。新しい方法としては、電気掃除機のホースで吸い出すというのもあります。このやり方は1985年に公開された伊丹十三監督の作品である「タンポポ」のワンシーンに描かれているものですね。
ある企業は掃除機のホースに装着する専用のノズルさえ販売しています。運がよければ喉を傷つけることなく、忌々しいコメのケーキ(モチ)の塊を吸い出すというのです。
さて、この忌々しい食品(モチ)ですが、蒸したコメをウス(臼)に入れて、柔らかく粘りが出るまで大きなキネ(杵)ですりつぶしてつくります。
リズミカルで手間のかかるこの作業(モチツキ)は、しばしば近隣行事となっています。人々はかわるがわるキネを取り、モチをこねます。そしてケーキのように小さく切り分けてから配られるのです。
一年を通してモチは食べられますが、英国におけるクリスマスのミンスパイのように、日本では新年にあってこそ食べるべきものです。そのせいか、1月における喉詰まり事故の件数が急上昇すると公式に報告されています。
これからの数十年間、日本では65歳以上の高齢人口が劇的に増加すると予測されています。コメのケーキ(モチ)による窒息事故の犠牲者もまた増加してしまう恐れがあるのです。
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伊丹十三監督の「タンポポ」のシーンです。
